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2012年12月5日水曜日

「笹子トンネル崩落事故」について

題:「笹子トンネル崩落事故」について 
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 不幸な事故が起きました。
 2012・12・4のNHKのニュースを見ていて「おやっ?」と
思ったことがありました。
 ニュースは、崩落した所の図面を見せていましたが、肝心の
ボルトのところが「ホールインアンカー」と言われるボルトの
図でした。
 これが事実であるなら、気になることがあります。
 「ホール・イン・アンカー」という様に、トンネルのコンク
リートが硬化した後に、ドリルで穴をあけて、ボルトを差し込
むという、後からボルトを設置するやり方の図面でした。
 ドリルで穴をあけてから、差し込むボルトの頭を叩くと差し
込んだ部分が広がって、その穴のコンクリート壁との摩擦でア
ンカーボルトがセットされる方式です。
 または、ボルトを差し込んで樹脂で固める方式もあります。
 いずれの方法においても、ドリルで穴をあけるため、深さは
浅くなります。
 その浅い穴の局所で力を支える、受けることになります。
 弱点は、長期間においてその局所の力の維持が保てるか、維
持できるかの問題です。
 樹脂でボルトを固着するタイプは、樹脂が確実にコンクリー
ト壁に付着するように、ドリルで穴をあけた時に生じたホコリ
などを完全に取ることです。このホコリ・粉塵をしっかり取り
除くことが出来るかです。
 しかし、完全に取ることは不可能なので、その様な状況の中
で樹脂のコンクリートへの付着に期待します。
 また、摩擦での接着するタイプも樹脂の付着による接着タイ
プも振動に弱いことです。
 長い期間、振動がボルトに伝わると摩擦でコンクリート壁を
押し付けている肝心の箇所がゆるまるのが心配です。確実に振
動があればゆるくなってきます。
 樹脂も少し残っただろうホコリの層との間(界面)で剥離が
少しづつ生じて来ることが心配です。
 自動車の走行の振動(上下動など、特に大型トラックなどの
大きな振動など)が天井板に振動が伝えられ、天井板を動か
し、天井板を支えている鉄骨を動かします。
 そして、その振動は、鉄骨はボルトへ振動を伝えます。
 この様な状況が長期間、常時、続いている訳です。
 この様な中でホールインアンカーがあることは最悪の状況で
す。
 また、大型トラックが与えた走行路盤の振動が床から壁へ伝
わり、直接トラックなどの走行振動がホルーンアンカーのボル
ト部分に振動を伝えることもあるでしょう。
 トンネル内は、常時、振動をしている環境となっています。
すべてが振動しています。
 また、地震動などが天井板を揺らし、その動きがボルトに伝
わることもあるし、経時において、いろいろな振動がこのボル
トに伝わります。
 摩擦力はその都度、少しづつ低下をしていきます。
 この様な笹子トンネルの様な場合、大切な施設の部分は、特
に振動のある部分はホールインアンカーの後やり工法は避け、
しっかりしたアンカーを、事前に打ち込む工法、コンクリート
の中に「足の長いアンカー」を埋め込んで戴きたかったと思い
ます。
 つまり、コンクリートが固まるとともに堅固にセットされる
「長い定着部分を持ったアンカー」がセットされる設計として
戴きたかったと感じます。
 ホールインアンカーは安易な工法の設計であったと感じま
す。
 施工性は良いのですが、また、振動のない静的な環境の所に
使用して戴きたい工法なのです。
 それにしても、ホールインアンカーは、コンクリートへの打
ち込みのアンカーに比し、長期の耐力には劣ります。
 コンクリートへの打ち込み型のアンカーのやり方は色々あり
ます。
 1.2トン/枚の重い天井板で設計するのなら、ホールインア
ンカーの設計は安易だったと感じます。
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追伸:車の走行による風圧の変化で天井板の上下動も生じま
す。
 特に大型の車の風圧の変化は大きいと思います。
 この風圧の変化で、常に、天井板には上下振動が生じます。
 この振動も、アンカーボルトへの経時劣化による耐力減少へ
の影響を与えると感じられます。
 また、テレビで見た限りなのですが、1.2メートルピッチで
天井板を支える鉄骨があると報道されて居ります。
 そして、その1本の鉄骨当たり2本のボルトで留められてい
る様にテレビの図面では示しています。
 直感ですが、少ないという感じがいたします。
 2本であるなら、1本が駄目になったら非常に大きなリスク
が生じることになります。(50%という大きなの耐力減少)
 0.6メートル当たり1本のボルトとなりますが、重い天井板
の割にピッチが広い感じ(ボルトが少ない感じ)がします。
 安全係数的な言い方をすれば、ぎりぎり的な感じがしてしま
います。
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追伸の追伸:
 テレビの報道において、事故を危うく免れた方の話におい
て、「津波の様に(片方の方から)天井が落ちて来ました」と
いう話がありました。
 これは、一か所の崩落を隣の箇所が支えきれなくて(その分
をカバーして支えることできなくて)崩落をし、そしてまた、
自分の崩落が、その隣の部分の崩落を誘発するという状況で
す。
 これは、明らかに安全係数がぎりぎりの状況を表していま
す。
 余力が足りないのです。
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☆(2012・12・5)のTBSテレビ、pm13:20頃、番組名:
「ひるおび!」を見た。
 東京大学・藤野陽三教授が出演していた。
 やはりホールインアンカーの樹脂注入タイプ(ケミカルアン
カーと称している)であった。
 ドリル削穴の深さは13cmのようだ。
 そのボルトが1か所に2本使用されている様だ。
 そして、番組では検査方法について必死に解説し放送してい
た。
 打音検査が良いなどと。
 また、2000年に打音検査をしたが、その後、組織の変更な
どの事からか打音検査はしなくなったと報じていた。
 検査の効率などがあったのか?・・・など、検査についての
話題に集中していた。
(私見)
 検査方法は、打音がしっかり定着してないボルトの発見には
良いが、今回のこの部分は、一か所に2本のボルトしか使われ
ていない。
 定着の悪いボルトが発見された場合、耐力が50%減とな
る。(4本とか多数なら25%減とか復旧のすべがある)
 致命的なダメージとなるのである。直ぐ問題が起きる大きな
ダメージなのである。
 今は、悪いボルトの発見ではなく。緊急に補強工事をすべき
である。
 今回の事故でも、1か所の崩落が、その箇所のみの崩落で留
められなくて、130メートルもの大きな範囲を次々と誘発して
崩落した余力の少ない設計となっているわけで、もう、緊急補
強工事をすぐすべきものと思う(もしかすると、緊急の検査の
ため、大勢の方たちが、今、天井の上に登っていますが、天井
板崩落の事故にならないとも限らない余力のなさを感じる状態
です)。
 工法は、コンクリートがすでに打設され、コンクリートも硬
化してしまった状態なので、やむを得ず、後打ち工法のホール
インアンカーの工法になるが、今ある中央の鉄骨の支えの他
に、その中央の鉄骨の支えと壁との中間にもう1列の支えの鉄
骨を補強する工事をすべきである。
 左右2列の増設補強である。
 トンネル天井板を3列で支えるのである。
 検査で、ボルトの機能しないボルトを発見した場合でも、そ
のボルトを撤去しても余力があるので、安全に復旧工事もでき
る。
 今回、このテレビの報道から得た情報から判断すると、樹脂
とコンクリートの境界の界面で剥離し、耐力が無くなったと考
えられる。
 そして、ボルトが天井板を支えられなくなったと感じられ
る。
 今、古い公共物を全部撤去して、新設し直す工事をすること
に集中しているが(ゼネコンは喜ぶが)、その新設する膨大な
資金をメンテナンス、及び、補強工事に徹底的につぎ込むべき
である。
 ものを大切に長く使うようにすべきである。

2012年12月2日日曜日

泰緬鉄道について→貴重なコメント・・そして、その後について

題: 泰緬鉄道について→貴重なコメント・・
      .........................そして、その後について
(悲惨な戦争を無くせないのでしょうか、切なる希望について)
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 [ 村田信雄氏のコメント ]
・泰緬鉄道の論点 (村田信雄) 2012-09-13 10:25:46
 欧米植民地への日本の進出によって、植民地経済は完全に
破壊されました。
 多くの東南アジア人労働者が失業し、植民地通貨に代わって
裏付けの無い軍票・銀行券が乱発されて、人々の生活は大変な
状況でした。
 その中で募集されたのが、泰緬鉄道の建設なのです。
 募集状況や労働環境は絶望的なものでした。
 加えて、日本軍管理下での連合国側捕虜の死亡率は27%、
東南アジア人労働者は50%に及びました。
 悪夢のシベリア抑留ですら死亡率は10%、復讐心に燃える連
合国管理下では5%以下となっています。
 自虐史観や自慰史観といったイデオロギー的な歴史観が取り
沙汰される昨今ですが、日本側、連合国側の学術的研究資料を
全く無視した話です。
 感情的に一部分だけを拡大視して、それを以ってすべての事
例を語ろうとするのは愚かなことです。
 先の大戦では天皇陛下の御為に私たちは戦いました。
 しかし、一部の不忠者たちが日本の名誉を汚し、敗戦に導い
たことは確かです。
 国に殉じた方々を軽んずることは軽蔑に値すべきことです。
 しかし、不忠者を擁護して、忠君愛国の士までもが正当な評
価を受けられない現状には憤りを感じます。
 どうか、先の大戦の英霊こそを取り上げ、不忠者を正当化
するような愚をやめていただきたい。
 よろしくお願いします。
(私見)
 村田信雄氏は、泰緬鉄道の日本の与えた死亡率は異常。
 その点で糾弾されるべき『当然の理由がある』とおっしゃっ
ているのだと理解いたしました。
 それ故、カニの事件によって死に至らしめられた方々(泰緬
鉄道の責任者の日本人捕虜)は、その責任を取ったのだと言わ
れていると解釈しました。
 復讐心があったとはいえ連合国側の日本人に対する死亡率は
低率であった。
 故に、一つの事件(カニの事件)によって判断を急ぐこと(
結論を急ぐこと)は止めなさいと言われて居られます。
 先の大戦で亡くなられた英霊こそ、大切にその功績を讃える
行為をしなさいと言われて居られます。
 まったく、村田様のおっしゃる通りと感じました。
 ありがとうございました。 
 また、村田様はじめ忠君愛国の士の方々、そして、先の
大戦で亡くなられた多くの英霊の方々の御蔭で、私たちは
平和な日本に生活することが出来ております。心から感謝
の意を申し上げます。
 『有難う御座いました』。
 今後とも、御指導を賜りたくお願い申し上げます。
☆そして、その後について・・・
(読売新聞2012・11・25)に、泰緬鉄道についてのその
後の動きの記事がありました。
(内容:抜き書き)・・、3か月前の対日戦勝記念日(20
12・8・15日本の終戦記念日)後に英南部ベッドフォードの
教会で行われたミサを思い出した。
 第2次大戦で旧日本軍の捕虜となり、泰緬鉄道建設に従事
させられた人を含む元英兵たちと日本人との和解に向けた
行事だった。
 参加したのは、旧ビルマ戦線に送られた元英兵で組織する
「ビルマ星協会」のベッドフォード支部のメンバーだ。
 元兵士の相互理解を目指す日英の民間団体「ビルマ作戦
協会」は、「星協会」に和解行事への参加を長年申し入れて
来たが、同協会は、多くの仲間が日本兵から虐待を受け、
殺されたなどとして拒んできた。
 1998年に天皇陛下が訪英した際も、陛下のパレードに背を
向けて日の丸を焼いたほどだ。
 だが、星協会ベッドフォード支部の幹部ビル・スマイリー
さん(90)は今回、同協会として初めて作戦協会の要請を
受け入れ、ミサが実現した。
 終戦から67年。
 元英兵たちは若い世代でも80歳代半ばになる。
 スマイリーさんは「戦友が次々と世を去る。和解せずに
自分は死ねないと思った。まだ賛同者は少ないがね」と静か
に語る。
 国家間の戦後処理とは別に、元英兵との間で人として互い
を理解し、和することを目指したのは故・平久保正男さん
だった。
 旧日本陸軍士官で、日本の商社を退職後、80年代から元
英兵たちを訪ね歩いた。
 旧日本軍の捕虜になった経験を持つ元英兵は、現われた
平久保さんを前に、一様に30分ほど罵詈雑言を浴びせたと
いう。
 だが、いったん感情を吐き出すと、「なぜ自分だけ生き
残ったのか」と戦争体験を話し始める。
 会話を重ねるうちに、旧敵同士であっても戦争という共通
体験を持つ2人の男は心が結ばれ、涙を流しながら抱き合
う。
 平久保さんはそんな元英兵との出会いを何百回と重ね、
2008年に他界した。
 「作戦協会」は、その遺志を受け継ぐ組織だ。
 日本人と英国人の会員約50人が慰霊祭開催や戦争を語り
継ぐ事業を続けている。
 父親が旧日本兵としてビルマ戦線で戦った、会長のマクド
ナルド昭子さん(61)は「歴史の理解を通じた和解が大切
です」と思いを語る。
 英国は戦勝国だが、大英帝国崩壊に伴う喪失感も絡み、
戦争による傷は深い。
 今の日英関係は両国財界や文化人、若者らが交流を重ねて
築いた結晶だ。
 一人でも多くの老兵たちとの和解の上に未来を築く。
 その努力にエールを送る。  欧州総局長 林路郎氏
.
(追記)
戦わざれば亡国、
 戦うもまた亡国であれば、
戦わずしての亡国は身も心も
 民族永遠の亡国である。
戦って死中に活を見出し
護国の精神に徹するならば
 たとい戦い勝たずとも、
護国に徹した
 日本精神さえ残せば、
 我らの子孫は必ずや
再起、三起するであろう。
  永野修身元帥海軍大将
.
ある玉砕兵の吐露した言葉
 もし玉砕して、そのことによって
 祖国の人達が、少しでも
 生を楽しむことができればと
 せつに祈るのみである
.
特攻は終戦の日まで続き
特攻作戦の戦死者数は5845名
みな前途有望な若者達だった。
.
約10万人の学徒達が
ペンを捨て銃剣をとり、戦地に赴いた。
敗色濃い前線で彼等が投入されたのは、
あらゆる種類の「特攻」作戦だった。
.
今の日本の繁栄は、
 先人達の犠牲の上に成立っている。
私達が生きている今は、
 先人達が命懸けで守ろうとした
 「未来」なのだ。
YouTube:大東亜戦争【不屈の武士道精神】より