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2012年12月14日金曜日

キリスト教聖書は、必然的に、当然として・・・

題 : キリスト教聖書は、必然的に、当然として・・・
(悲惨な戦争を無くせないのでしょうか) 
.
 キリスト教聖書は、必然的に、当然として、すぐに今の姿に
なったのではない。
 今現在、キリスト教にあって権威のある方達も言います「極
めて疑わしい基準によって、古代の文献類から寄せ集められて
作られた」と。
 そして、その選択する基準についても疑問を言う。
 「『使徒的権威』『教えの正統さ』などの基準も疑わしい限
りだった」と。
 故に、「それ以後の歴史は、その選ばれてしまった文献集(
聖書)の権威付けをする歴史であった」と。
 偽名で書かれた手紙をどう扱うか?・・の問題など。
 偽とするか、偽パウロとするか、いずれにしても、宗教的に
良い形にしたいという意思が働く、そこには個人的な意思が入
っていく、入り込まざるを得ない状況の中に置かれる。
 もうここまで来ると訳者が宗教を作っていると言える。
 訳者のキリスト教である。
 そこには既存の宗派、大小を問わず、それらの宗派には都合
の悪い訳出になる所も出て来る。
 それは、「キリスト教の原点には、今の宗派と違うもの・考
え・教義があった」という事。
 故に、それらは、必然的に生じる、実態・事実の結果なので
ある。
 キリスト教の教義は、この様な薄氷の上に存在しているもの
なのである。
 この様な教義から、過去に多くの戦争が生まれた、多くの方
々の命が失われた、そのことが、悔やまれる。

2012年12月10日月曜日

笹子トンネル崩落事故に関連する「接着に大切なぬれ(濡れ)」について

題 : 笹子トンネル崩落事故に関連する
         「接着に大切なぬれ(濡れ)」について
  (真を求めて、皆様とともに幸せになりたい)
  
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☆接着のメカニズム
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 接着とは「接着剤を媒介とし、化学的もしくは物理的な力、
または、その両者によって二つの面が結合した状態」と定義さ
れます。
 この定義に至る迄には、永い歴史がありました。
.
 さて、次に接着のメケニズムについて簡単に説明します。
 接着機構には 
 1.機械的結合
 2.物理的相互作用
 3.化学的相互作用 の三つがあり、
 機械的結合とは、アンカー効果とか投錨効果とも言われ、材
料表面の孔や谷間に液状接着剤が入り込んで、そこで固まるこ
とによって接着が成り立つと言う考え方です。
 木材や繊維、皮等の吸い込みのある材料の接着を説明するの
に有効です。
 物理的相互作用とは分子間力(ファン・デル・ワールス力)を
いい、二次結合力ともいって接着剤の
 基本的原理とされています。
 三つ目の化学的相互作用とは、一次結合力と言って最も強い
接着力が期待される共有結合や水素結合を言います。
 即ち「接着」とは、機械的な引っ掛かりや分子間力、原子間
力によって成り立っており、そのどれかに原因を絞り込むこと
ができない複雑さを持っています。
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☆接着のプロセス
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 接着の原理から言えば接着剤と被着材はその分子間力の及ぶ
範囲に接近していなければなりません。
 ここで「ぬれ」と言うことがだいじになります。
 油の上に水を落としても水は拡がりません相溶性(親和性)が
悪いからです。
 相性がよく、馴染みがよい時に「ぬれ」が起り、そこに分子
間力が働き接着が可能になるのです。
 ポリエチレンやポリプロピレンは油のような性質をもってい
るために接着が困難と言うわけです。
 接着剤は、被着材の表面をぬらして拡がった後、固まって始
めて接着が完了します。
 液化:接着剤は一般に液体で供給されますが、固体接着剤は
加熱によって、感圧型接着剤(粘着剤)は
 軽い圧力によって、表面をぬらします。
 ぬれの悪い被着材には表面処理を施します。
 固化:表面をぬらした接着剤はその種類に応じて固体に転換
しなければなりません。
 溶剤型接着剤と水性接着剤は溶剤や水を蒸発、吸収、拡散な
どによって、ホットメルト接着剤は冷却によって、反応形接着
剤は、化学反応(硬化剤や触媒の添加、湿気、熱、光など)のよ
って固化又は硬化します。
 使用条件への適合:接着のプロセスとしては最終的な破壊に
至る領域ですが、接合部の設計、接着剤の選択及び接着工程の
管理によって支配されます。
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 以上、セメダイン系列のマルヤ通商株式会社のページより

「笹子トンネル崩落事故」について・・の、その後

題:「笹子トンネル崩落事故」について・・の、その後
    (真を求めて、皆様とともに幸せになりたい)
.
(2012・12・9)の読売新聞によると・・・、
 山梨県の中央自動車道上り線・笹子トンネルの天井板崩落事
故で、天井板をつるす鋼材をトンネル内壁に固定していたアン
カーボルトの大部分が、樹脂性の接着剤に覆われた状態で脱落
していた事が8日、捜査関係者への取材で分かった。
 接着剤の劣化が崩落につながった可能性が高まり、県警は、
中日本高速道路と保守点検を担当する子会社が、劣化の危険性
などをどう認識していたか捜査をすすめる。
 以上の記事は、小生が記させて戴いたブログ記載の様に、ト
ンネルコンクリートにドリルで削孔した穴の孔壁と、アンカー
ボルトをその孔に挿入し、そして、注入した樹脂との界面での
剥離だと指摘させて戴いた方向に向かっている記事となってい
る。
 上記の記事は「アンカーボルトの大部分が樹脂性の接着剤に
覆われた状態で脱落していた」と記している。
 これは、アンカーボルトと接着剤は一体となっていたという
ことであり、崩落の原因となった剥離界面は、その接着剤と削
孔の孔壁の界面だと言える。
 その界面剥離が剥落させた界面である。
 記事は「接着剤の樹脂の劣化が崩落につながった可能性が高
まった」と記しているが、樹脂の劣化ではなく、ドリルでの削
孔時に発生したのホコリ・粉塵の除去が、完全に、物理的にも
、できないため、注入した樹脂の削孔壁面への「付着面の接着
」が十分ではない状況での接着状態になったためと言える。
 削孔壁面への樹脂の接着が完全な「ぬれ(濡れ)状態になったかどう
か」という事である。
 硬化乾燥したコンクリート壁面に樹脂を注入して、固化した
場合、注入した樹脂がそのコンクリート壁面を完全にぬれ(濡れ)の状
態にし、残ったホコリ・粉塵を剥離海面とさせないくらいの状
況になり得たか?である。
 上記の記事によれば「大部分が(同じ状態で崩落した)」と
記している様に、一様に同じ状況が起きているということ、こ
れは、一様な原因があったわけと言え、そして、常時の振動の
影響をこの界面が受けていた訳である。常に、重い天井板の荷
重を受けながら。
 新聞の記事は樹脂の劣化と記しているがその可能性は低いと
考えられる。
 やはり、原因は接着界面の問題である。
 また、記事本文にはアンカーボルトには腐食は認められなか
ったとある。 
 また、同紙には、関連記事として、首都高速の羽田トンネル
の件について、天井板が、笹子と比べて、非常に軽くなってお
り、かつ「笹子」は中央の1か所で支える構造であるが、これ
と異なり、2か所でぶら下げる様になっていると記している。
 そして、「金具がいくつか破損しても、安全性は保てる」と
記していることも、小生がブログで指摘させて戴いた様に、笹
子はリスクの捉え方が甘かった(中央1ケ所で支え、かつ、1
か所につきボルトが2本、1本が不十分になった場合、50%の
耐力減少が起きるという設計)と言えることをこの記事も指摘
している。